研究
病院の事業継続計画(BCP)に必須の3要素を提唱~国内外の論文の傾向調査と東日本大震災の教訓を踏まえた提言~
2020.07.09
プレスリリース
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病院が社会基盤としての機能を常に果たすために、事業継続計画(BCP)の整備が求められています。東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)の佐々木宏之准教授、江川新一教授、東北大学病院の冨永悌二病院長らの研究グループは、国内外の病院のBCP論文に関する傾向を調査し、病院BCPに関する論文は2000年代に入ってから増加傾向にあること、また、扱われる災害の種類が多様である一方で、BCPの論点には共通の傾向も見られることを確認しました。
東北大学病院は、東日本大震災の教訓に基づいて独自にBCPを構築しましたが、「業務の優先順位」「代替方法の確保」「資源管理」という3つの要素を重視しています。この要素は、先行研究が示す、病院 BCPに関する論点の傾向とも矛盾しません。 そこで、上記3要素を病院 BCPの必須要素として提唱します。本研究は、今後、国内外の病院が新たにBCPを策定する際の重要な検討材料を提供するものです。
本研究成果は、2020年7月9日(日本時間)の The Tohoku Journal of Experimental Medicine 誌に掲載されました。
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