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漢方内科

病棟 - 外来 外来診療棟A 2F
外来受付 Tel : 022-717-7736 独自webサイト 東北大学病院 漢方内科(facebook)
対象疾患 老年期認知症に伴う精神症状/脳卒中や神経難病に伴う嚥下障害/慢性呼吸器疾患に於ける急性増悪の予防

対象疾患と診療内容

漢方薬と鍼灸

漢方内科では、漢方薬治療と鍼灸治療を行っています。日本の伝統医学である漢方?鍼灸の特徴は、自然界も含めた包括的な視点で人を診るということです。当科では、現代医学では対応しきれない領域に伝統医学を活用する統合医療を目指しています。

対象疾患

漢方薬に関する近年の研究では、機能性ディスペプシアに六君子湯、脳外科術後の脳浮腫予防に五苓散、腹部術後のイレウス予防に大建中湯など現代医学的にも一定の評価を得ているものが出てきております。特に当科が対外的に高い評価を得ている臨床研として、認知症の行動?心理症状に対する抑肝散、嚥下機能低下に対する半夏厚朴湯や鍼治療、脳血管障害後の便秘に対する大建中湯などがあります。その他、慢性痛や脳血管障害後遺症、重症筋無力症などの神経難病、関節リウマチやシェーグレン症候群などの膠原病、潰瘍性大腸炎やクローン病、アトピー性皮膚炎など自己免疫疾患で症状が安定しない方、更年期障害や不妊症などの婦人科疾患、様々な癌に対する現代医学的治療の副作用対策など多岐にわたって診療しています。
新型コロナウイルス感染症の急性期(軽症~中等症1)や罹患後症状などにも漢方薬を用いた診療を行い、その成果を報告してきています。
2024年秋より、乳癌内分泌療法中の副作用に対する研究も開始しています。

診療の特色

統合医療の実践

これまで、西洋医学単独では手が届かず、充分な成果が期待できなかった領域に伝統医学?補完代替医療の力を活用する新しい医学?医療体系を「統合医学?統合医療」と言います。漢方薬と鍼灸治療という伝統医学を活用した統合医療が、当科の特色です。統合医療の目的は、東西の英知をあつめて最も良い医療を提供することです。当科では積極的に統合医療を実践しています。
どの疾患にも共通して言えることは、病気にだけ焦点を当てるのではなく、精神衛生や生活習慣?社会環境なども考慮して診療にあたるのが漢方内科の特色といえます。特に東洋医学の観点からみて食生活や生活習慣が知らず知らずのうちに体調を崩す誘因になっている場合を多く認めます。外来ではその点を指摘し、改善できるところは患者さん自身に対応していただくことも重要と考えています。また一方で伝統的な経験的知識を科学的に解明し、現代医学と連携を取りながら、最新の研究成果も取り入れた診療を行うことを心がけています。

年間症例数

約390名/月

新患、新入院患者数(2023年度)

新患数 29人
新入院患者数 0人

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