このたび、東北大学病院の理念を改訂しました。当院は、「患者さんに優しい医療と先進医療との調和を目指した病院」という理念のもと、東北地区の医療の要として、時代の要請に応えるべく、先進的な医療を積極的に取り入れ、患者さん本位の医療の提供に努めてまいりました。一方、昨今の医療は、少子高齢化、医療技術の高度化?複雑化、医療ニーズの多様化に加え、医師の働き方改革や医療DXなど、多岐にわたる課題が浮き彫りになっています。私たちはこのような環境変化の中で、医療の先進性と患者さんへのやさしさとの両立がより一層求められる時代にあることを認識しました。そこで、当院のあるべき姿をあらためて議論し、これまでの理念をよりわかりやすく、伝わりやすいものに、そして、「将来構想」を理念を具現化する明確な「基本方針」へと改訂いたしました。

新たな理念である「先進の医療を優しさとともに」は、患者さんに寄り添い、最善の治療を提供すること、高度な技術を駆使し、難治性疾患や希少疾患を含めたあらゆる疾患に立ち向かうこと、そして、すべての人の健康的な生活のために、未来に続く持続可能な医療の実現に向けて努力することを意味します。

この新たな理念のもと、当院教職員は一丸となって、患者さん一人ひとりにより良い医療を提供し、病院のさらなる成長と発展を目指してまいります。

今後とも、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

東北大学病院長
張替 秀郎

関連リンク
理念と基本方針