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東北大学病院

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栄養サポートセンター

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センター長あいさつ

耳鼻咽喉?頭顎部外科
香取 幸夫

東北大学病院栄養サポートチーム(NST)は2003年10月に発足し、2007年にはセンター化されました。当初はコンサルテーション型NSTとして、介入依頼のあった症例への対応を中心に行っていましたが、2008年からはいくつかの病棟で病棟単位のNSTカンファレンスを行うようになるなど、 院内の栄養管理のニーズにあわせ、その活動内容も変化しています。
当院栄養サポートセンターの目的は「多職種の協力によって全ての患者が適切な栄養療法を受けることができ、職員が栄養療法に関わることを支援するシステムを構築すること」であります。
患者さんの栄養サポートだけでなく、職員の栄養に関する意識や知識の底上げを目指し、各種研修会の開催やNSTの広報誌である「NST通信」の発行、院内ネットワークを通じた栄養情報発信などの教育や広報活動にも力を 入れている部分が当院NSTの特徴ではないでしょうか。
こうした活動もチーム内で役割を分担して行っており、多職種が協働してチームを運営していくことは、 コミュニケーションを良好にし、組織自体の活性化につながっていると考えます。
2013年からは週1回の院内全体のNST依頼症例について行うNSTカンファレンスに主治医や担当看護師に参加してもらうようになり、 依頼側とNST間での栄養上の問題点の共有やゴールの設定、具体的な栄養療法の提案とその実践といった栄養管理の一連の流れがよりスピーディーに行われるようになりました。
在院日数が短くなる昨今、退院先の病院、在宅、地域との連携も必要となっていますが、 そこに「栄養連携」を加えより厚みのあるケアができるよう、地域のニーズの拾い上げや情報提供にさらに努めていきたいと思います。

副センター長あいさつ

総合外科 石田 晶玄

NSTとは、「Nutrition Support Team (栄養サポートチーム)」の略で、患者さんに最適な栄養療法を提供するために、医師?看護師?薬剤師?管理栄養士?臨床検査技師?理学療法士?言語聴覚士?作業療法士?医事課員?歯科医師?歯科衛生士などの多職種が、それぞれの専門知識を生かして連携する医療チームです。栄養状態の改善により、疾病の治癒を促進することができ、また感染症などの合併症を予防することもできます。
東北大学NSTは、患者さんの栄養状態の評価と、適切な栄養介入を行うことで、診断?治療?看護の質を 高めることを目指しています。栄養障害を早期に把握して評価するためそして個々の患者さんに合わせた 栄養療法を提供するために、CONUT法によるスクリーニングと、定期的なNSTカンファレンスを行っています。
また栄養療法に関する広報活動?研修を実施し、全職員を対象としてNSTについての情報提供を行っています。
これまでの活動を踏まえ、今後も「患者さんに優しい?先進の医療」を多職種の連携で実現するため、NST活動の一層の普及?発展を目指していきたいと思います。

東北大学病院
栄養サポートチーム(NST)
理念と方針

理念(使命)

全ての患者さんが個々に応じた適切な栄養療法を受けることができるようにする

方針

1.高度な栄養管理を要求される患者さんに対しチームとして実践的な支援を行う
2.患者さんあるいは職員に対して栄養に関する種々の情報を提供する

沿革と組織図

沿革

2003年10月 NST稼動開始(コンサルテーション型)
2004年 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設
2004年 同学会認定の教育施設認定
2005年 NST専門療法士誕生
2006年 日本栄養療法推進協議会(JCNT)施設認定
2006年5月 栄養管理計画書導入
2006年5月 NST専門療法士臨床実地修練受入れ開始
2007年3月 栄養管理システム稼働
2007年6月 栄養サポートセンター設置
2007年10月 NST5周年記念講演会(微生物材料開発室室長 辨野 義己 先生)
2010年7月 東北大学病院NSTのあゆみ
2011年3月 栄養サポートチーム加算算定開始
2013年10月 NST10周年記念講演会
(久留米大学医学部付属病院 医療安全部 外科学講座 小児外科部門 田中 芳明 先生)
栄養サポートセンタ0内規改変に伴い組織構成変更
2014年4月 東北大学病院NSTのあゆみ発行
2014年6月 NST特別講演会(移植再建内視鏡外科 宮田 剛 先生)
2018年10月 NST15周年記念講演会
(久留米大学医学部付属病院 医療安全部 外科学講座 小児外科部門 田中芳明先生)
2019年10月 東北大学病院NSTのあゆみ発行
2023年10月 NST20周年記念講演会
(札幌医療保健大学 保健医療学部 栄養学科 教授 岡本 智子先生/岩手県立中央病院 病院長 宮田 剛先生/坂総合病院 リハビリテーション科 科長 藤原 大先生)
2023年10月 東北大学病院NSTのあゆみ発行

組織構成図

東北大学病院栄養
サポートチーム(NST)
各職種の業務と役割

NST(医師)の役割と業務

  • NSTカンファレンスへの参加
  • 症例の症状?病態の把握
  • 主治医の治療方針?ニーズの確認
  • 「栄養状態の評価(初期評価?再評価)
  • 医学的観点からの現状評価と介入(栄養療法)の提案

NST(看護師)の役割と業務

患者の病態に応じた栄養管理のための教育指導
  • 外来?入院患者の栄養状態の初期評価
  • 栄養評価の実施と栄養摂取状況の把握
  • 栄養療法実施後の栄養状態改善の評価
栄養サポートリンクナースの実践活動支援
  • 各部署の課題と1年間の活動内容の情報を共有
  • 部署の課題に準じた栄養サポートリンクナースの会の企画?立案
NST専門療法士活用のしくみを整え活動を支援
  • 院内NSTと看護部栄養サポート委員会とNST専門療法士会で情報を共有
  • 看護部栄養サポート委員会とリンクナース会の企画?実施
NST専門療法士実地修練への積極的関与
各職種とのコラボレーション

NST(管理栄養士)の
役割と業務

  • 栄養状態の評価(身体計測)
  • 状態に応じた必要栄養量の算定
  • 摂取能力、病状、病態を考慮したケアプランの作成
  • 栄養を食品で表し具体的な食事の対応
  • 摂取栄養量の確認と提示
  • 栄養量のINとOUTの評価
  • 便性の改善?他チームとの連携
  • 栄養に関する情報の提供
  • NST全体の事務局対応?依頼に対する初動対応

NST(薬剤師)の
役割と業務

  • 担当患者の使用薬剤(内服薬、経腸栄養剤、注射薬、輸液など)の確認
  • 薬剤と食物の相互作用の確認
  • 栄養障害を起こし得る薬剤に対する問題の抽出と改善案の提示
  • 栄養改善につながり得る薬剤の提示
  • 栄養療法に伴う合併症の早期発見?予防
  • 経腸栄養、高カロリー輸液処方決定への参加
  • 栄養関連製剤(医薬品)の情報提供

NST(臨床検査技師)の
役割と業務

  • 検査に関する情報の提供
  • NSTカンファレンスへの参加
  • NST教育係、NST広報係としての活動
  • 検査値の解析?検証

NST(理学療法士?作業療法士)
の役割と業務

症例アセスメントと情報や提供

  • 身体機能やADLについて
  • リハビリにおけるエネルギー消費について

栄養状態に見合った運動処方

  • 生化学データや窒素平衡を考慮した運動量の設定
  • 栄養状態の予後予測や病期を考慮したリハビリゴールの設定

NST(言語聴覚士)の
役割と業務

症例アセスメントと情報や提供

  • 摂食嚥下機能と経口摂取について
  • 食形態や食事環境について
  • 退院後の食事に関するアドバイス

NST(歯科医師)の
役割と業務

口腔内の病状、病態の把握と診断

口腔ケアプラン(治療を含む)の
策定

口腔機能のリハビリと維持管理

  • 歯?歯周組織、咬合?咀嚼と嚥下、構音?発音、唾液分泌、審美性など
  • 口腔衛生の維持管理

各職種への口腔ケアに関する教育と
知識の普及

→多職種の連携に基づく口腔ケアの提供

NST(歯科衛生士)の
役割と業務

口腔ケアプランの提案

  • 感染予防(口腔衛生)
  • 口腔機能の向上や維持
  • 家族に対する支援の方法

口腔ケアプランの実施と支援

  • 担当患者やその家族に対して

口腔衛生の指導

  • 他職種に対する情報提供

NST(医事課)の役割と業務

診療報酬算定に係る要件やカルテに必要な記載内容について、NST通信などを利用させて頂き医療スタッフへの周知

医療スタッフからの算定に関する
問合せの対応

栄養サポートチーム加算の施設基準に係る変更の届け出…など、医療スタッフの働きを診療報酬へ反映させることが主な役割と考えている

活動内容

1. NSTカンファレンス?回診?
病棟NSTカンファレンス

中央NSTカンファレンス?回診

NSTでは多職種の専門家がお互いの知識や技術を持ち寄り、チーム医療を行うことによって、より良い栄養管理?患者さんのQOL改善に貢献しています。

週1回のNSTカンファレンスでは、依頼医にも参加していただき、症例紹介を行っていただき、より患者さんの病態に合わせた栄養療法の検討を行っています。

【NSTカンファレンス?回診 毎週水曜日 15:00~】

病棟NSTカンファレンス

当院では病棟主体のNSTも実践しており、診療科?病棟ごとに栄養カンファレンスを行っています。病棟カンファレンスにはNST医師?管理栄養士?薬剤師、病棟の医師?看護師?薬剤師等が参加し、ミニNSTを行っています。

【2024年6月現在、病棟カンファレンス実施病棟】

  • 消化器内科
  • 総合外科(肝胆膵?胃腸外科)
  • 総合外科(移植再建内視鏡外科)
  • 耳鼻咽喉?頭頸部外科
  • 心療内科

栄養サポートチーム加算実績
2019年度 836件
2020年度 1141件
2021年度 1449件
2022年度 1759件
2023年度 1303件

2. NST依頼件数

2024年3月末現在


3. NST研修会?勉強会開催

4. NST専門療法士実地修練に関して

5. 社員への啓発活動職

NST通信の発刊

職員への栄養に関する情報提供を目的に年6回発行し、院内に掲示しています。

NST栄養ひろばへの配信

2022年7月配信以降はNST通信と統合。

など

6. 患者さんへの情報提供

栄養支援ステーション

栄養支援ステーションは、外来通院中や退院が近く、栄養補助が必要と考えられる患者さんを対象に、栄養状態や病態、嗜好に合わせた商品のマッチング(食品紹介?試食提供)を行い、利用可能?継続可能な商品の選択の機会を提供することで、栄養補助食品のコンプライアンス上昇により栄養補助効果を高め、より充実した外来栄養支援を実現することを目的に年1回開催しております。

東北大学病院NST 第7回 栄養支援ステーション開催のお知らせ(11/15開催)

 

開催日時 アンケート結果
平成27年11月20日(金)
11:00~15:00
平成27年度
アンケート結果
平成28年11月18日(金)
11:00~15:00
平成28年度
アンケート結果
平成29年11月17日(金)
10:00~14:00
平成29年度
アンケート結果
平成30年11月17日(金)
10:00~14:00
平成30年度
アンケート結果
令和元年11月15日(金)
10:00~14:00
令和元年度
アンケート結果
令和5年11月10日(金)
10:00~14:00
令和5年度
アンケート結果

<当日の様子>

7. 当院の栄養管理について

NST介入基準

8. 東北大学病院NSTのあゆみ(記念誌)

  • NSTのあゆみ? 5周年記念誌 2010年7月発行
  • NSTのあゆみ 10周年記念誌 2014年4月発行
  • NSTのあゆみ 15周年記念誌 2019年10月発行
  • NSTのあゆみ 20周年記念誌 2023年10月発行

 

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