研究
地域包括ケアを統括する総合診療医の養成に関する基本協定を締結 ?学外3医療施設を地域教育拠点に認定?
東北大学病院及び東北大学大学院医学系研究科は、最新の医学?医療知識を持ち、かつ地域包括ケアを統括する「総合診療医」の養成することを目的として、気仙沼市立本吉病院、石巻市立病院、みちのく総合診療医学センターと基本協定を締結しました。
東日本大震災を経て、地域医療の再構築が求められる東北地区においては、医療体制の整備とともに、これらを構成するその地域の医療の現状?連携体制を熟知した医師を多層的に育成する必要があります。長年にわたり東北地区の地域医療を守り続けていた東北大学病院は、平成25年8月、文部科学省の「未来医療研究人材養成拠点形成事業」において「リサーチマインドを持った総合診療医の養成プログラム」(事業責任者:東北大学病院 総合地域医療教育支援部 教授 石井 正)に採択され、東北大学大学院医学系研究科と連携して、総合診療医の教育体制の構築を進めています。
本プログラムでは、日本プライマリ?ケア連合学会認定家庭医療後期研修プログラムを有する学外医療施設である気仙沼市立本吉病院、石巻市立病院、みちのく総合診療医学センターの3施設を地域教育拠点として認定し、東北大学とICT (Information and Communication Technology)で連結します。プログラム受講者である各拠点の後期研修医?医師に対し、東北大学は、専門医療や医療マネージメントに関する専門知識?スキル及びリソースと地域発の臨床研究の指導?サポートを、地域教育拠点は、実践的臨床トレーニングや円滑な医療マネージメント学習のためのオンザジョブトレーニングを提供します。受講者である医師は、地域にいながら専門医や学位取得などキャリア形成及びスキルアップが可能となるため、若手医師にとって十分に魅力ある教育プログラムであり、多数の若手医師の受講が期待できます。
大学と地域が一体となった本プログラムにより、キャリア形成を担保した地域医療に必要な総合診療医の育成を推進し、東北地区の地域医療の復興?発展に寄与していきます。
【お問い合わせ先】
東北大学病院
総合地域医療教育支援部 部長
石井 正
【報道担当】
東北大学病院 広報室
TEL:022-717-7149 FAX:022-717-7016
Mail:pr*hosp.tohoku.ac.jp(*を@に変えてください)
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