お知らせ
【Clinical AI】令和5年度上半期活動報告
東北大学病院AI Labでは、文部科学省からの支援のもと、医療AI人材育成プロジェクト「Clinical AI」に取り組んでおり、医療AIの研究?開発を通じて「Global×Localな医療課題解決」に携わり本邦の発展に貢献できる人材を日本全国で数多く養成しています。令和5年度の上半期における活動報告として、下記の3つの取り組みを紹介します。
①デザイン思考ワークショップの開催
2023年5月13日(土)から5月14日(日)までの2日間にわたり、デザイン思考ワークショップを開催しました。このワークショップは、参加者の創造力を高める目的のもので、Clinical AIの連携校の北海道大学と岡山大学に加えて、もう一つの医療AI人材育成プログラム AI-MAILsの拠点である名古屋大学ともオンラインでつなぎ札幌?仙台?名古屋?岡山の四か所で合同開催としました。
参加者の皆さんには、活発なディスカッションを通じてイノベーションの過程を学んでいただき、実際の題材から新たな視点やアイデアを生み出すための手法を身に付けていただきました。
②オンラインハンズオンセミナーの開催
Clinical AIのインテンシブコース履修生の方へ向けて、オンラインハンズオンセミナーを開催しました。主にプログラミング初学者の方々を対象として、pythonの基本構文を書いて実行できるようになるまでと、またChatGPTを利用できるようになるまでを扱い、2023年の6月7日(水)?6月14日(水)?6月21日(水)?6月28日(水)?7月5日(水)の計5回にわたり行いました。
参加者の皆さんには、オンラインでファシリテーターの説明を受けていただきながら、実際にご自身のパソコンを使用して、pythonのコードを書く、動かして結果を表示する、ChatGPTと対話する、といったことを実践していただきました。延べ321名の方々にご参加いただき、予想を大きく上回る盛会となりました。
③メディカルAI学会への参加
2023年6月17日(土)18日(日)に第5回日本メディカルAI学会学術集会が開催されました。東北大学病院AI Labでは、Clinical AI事業での取り組み?成果?展望について、人材育成シンポジウム「医療AI人材育成の先にあるもの」で発表しました。医療AIのトップランナーが全国から集まり一堂に会す中で、これからの医療AI人材の育成、ひいては日本の医療AI研究の発展について、熱く議論が交わされました。
既に医療AI人材の育成を進めている組織や、これから医療AI人材の育成を進めていこうとしている組織から、様々なご賛同やご支援の声をいただき、今後の日本における医療AI人材育成基盤がより充実していくと期待される機会となりました。