病棟 | 東病棟 10F | 外来 | 外来診療棟C 4F |
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外来受付 | Tel : 022-717-8352 | 独自webサイト | 東北大学大学院歯学研究科顎顔面?口腔外科学分野 |
対象疾患 | 口唇裂口蓋治療/口腔癌治療/インプラント治療/顎関節疾患治療/顎顔面?口腔顔面痛/良性腫瘍/外傷/抜歯/難治性骨髄炎に対しての硬性再建/自己血由来の生体糊の使用 |
科長あいさつ
歯科顎口腔外科は、歯学部開設前の昭和30年7月1日、広島県立医科大学で歯科口腔外科を担当していた前田栄一助教授を東北大学医学部助教授として迎えたことから始まります。その後、歯学部が創立され、歯学部付属病院に口腔外科が設置されて以降、口腔外科診療は歯学部付属病院で継続されました。平成19年には病床および手術室が東北大学病院に移転され、さらに平成22年には歯科部門の外来移転に伴い、現在の場所での診療となりました。その後、顎顔面外科と口腔外科の診療科再編に伴い、平成24年4月より歯科顎口腔外科が新たに設置され、現在に至っています。
当科は顎、口腔領域の疾患に対する治療を担う科であり、歯科疾患の中でもう蝕や歯周病といった2大疾患以外の疾患を網羅しています。主な疾患別に、口腔癌、顎変形症、顎関節?口腔顔面痛、外傷、口唇口蓋裂、顎骨壊死、インプラント?顎再建の診療グループ体制を編成しており、グループ毎に診療プロトコールを作製し、検査、診断、治療、管理を円滑に行えるようにしています。そして、診断、治療を行うのみならず、各診療グループを中心に先端的治療の探索と治療結果の集積、さらに治療成績を反映した次世代治療の展開をはかっています。また、それらの診療を通して、高度先進医療技術と知識を持った口腔外科専門医の育成と、世界基準の研究マインドをもち、常に臨床へのフィードバックを念頭にした若手口腔外科医および教育的指導者の育成を目指しています。
顎?口腔領域は、摂食、発音、嚥下、審美といった要素を持つ領域であるため、治療による影響を最小限に抑え、患者さんのQOL回復をはかるために、顎顔面口腔再建治療部、歯科インプラントセンターなどの歯科部門内の連携はもちろんのこと、がん治療での頭頸部キャンサーボードへの参加、嚥下治療センター、唇顎口蓋裂センターなどとも連携しています。
また、宮城県内や東北圏内の医療機関との連携も充実しており、手術後の経過観察やリハビリテーションを地域病院歯科口腔外科や一般歯科医院でも行えるように努めています。これは遠方からの通院回数を減らし、さらに地域の医療提供体制を強化する目的があり、将来的にはIoT技術を応用した遠隔医療にも積極的に取り組む所存です。 顎口腔領域の疾患治療と機能回復を通して、地域医療の充実化をはかるとともに、優れた口腔外科専門医?教育者?研究者の育成をはかり、東北地域の口腔外科医療の下支えとなれるように努めていきます。
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