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COLUMN

外からの視点

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外からの視点 2023.12.12

心と体つながり

澤穂希

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  現役の頃から、栄養を意識した食事で体調管理をしてきましたが、今も栄養学など食生活について学んでいます。その原動力は、家族の健康のため。子どもは日々成長しますし、夫は単身赴任で平日は離れて暮らしているので、一緒に過ごす週末に自宅で食事をとる時は、栄養バランスを考えてあげたい。家族がいるからこそ、より自分も健康でいたいと思うようになり、現役の時ほどストイックではないですが、日常生活の積み重ねを大事にしています。
  私は、少しでも体調が悪いなと感じたらすぐ病院に行って、分からないことは何でも先生に聞きます。先生によって答えも様々なので、自分が納得できなかったら、セカンドオピニオンも受けますね。不安があれば、話すこと、聞くことが安心につながると思っているので。
  忙しい日々の中で、時には何もやる気が起きないこともあります。それは自分が疲れているサイン。無理だなと思ったら、家族に伝えて休んでいます。体が元気でも心がついてこなかったら万全ではないし、逆もそうで。私が引退した理由も、心と体の調子が一致せずに、トップレベルのプレイが出来ないと判断したから。本当に心と体はつながっている。簡単なことではないけれど、自分自身や家族のために、無理をせずにバランスをとっていきたいと思っています。

 


澤 穂希

1978年東京都生まれ。6度のワールドカップに出場、2011年大会で初優勝。大会得点王とMVP、同年度のFIFA年間最優秀選手を受賞。4度のオリンピックに出場し、2012年大会で銀メダルを獲得。2015年に現役を引退。


 

※東北大学病院広報誌「hesso」40号(2023年10月31日発行)より転載

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