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糖尿病代謝?内分泌内科

病棟 西病棟 14F 外来 外来診療棟A 2F
外来受付 Tel:022-717-7779 独自webサイト 東北大学大学院医学系研究科 糖尿病代謝内科学分野
対象疾患 糖尿病/高脂血症/肥満症/マルチプルリスクファクター症候群とメタボリックシンドローム

科長あいさつ

教授 片桐 秀樹

当科は、糖尿病や脂質異常症(高脂血症)、肥満症を初めとする代謝疾患、副腎や甲状腺などに関する内分泌疾患の患者さんを中心に診療をしています。
糖尿病の患者さんは1000万人、予備軍を合わせると2000万人を超えます。その多くは、2型糖尿病と呼ばれますが、これは一つの病気というわけではなく患者さんそれぞれ病態が異なります。目や腎臓、神経、動脈硬化といった合併症が出てくるまではほとんど症状はありませんが、現在の医学では合併症を治すことは難しく、症状のないうちにしっかり血糖値をコントロールして合併症の発症を予防する必要があります。健康診断などで、糖尿病が疑われた場合は、医療機関にかかるようにしてください。当院では、数多くの糖尿病の専門医が診療を行っています。最近、次々と新しい薬剤が上市され、従来の食事運動療法に頼った治療法だけでなく、それぞれの患者さんの病態に応じた薬剤を活用し血糖コントロールを行える時代になってきました。当科では、患者さん個々人の病態や状況をもとに、患者さんと相談しながら最適な治療法を一緒に選んでいくよう診療を進めています。
もう一つの糖尿病の型は1型糖尿病というインスリンを作る膵臓の細胞が壊れてしまう病気です。この病気についても、最近、24時間の血糖測定やインスリンを持続して注入するポンプ治療など医療の発展が目覚ましく、従来の治療ではコントロールが難しかった患者さんでもコントロールできるようになってきました。当科では、1型糖尿病の症例数やポンプ治療など最先端治療の症例数は東北地方随一です。さらに、遺伝性の高コレステロール血症や高度肥満など一般病院での診療が困難な代謝疾患についても、多くの症例を診療しています。すべからくこれらの代謝疾患は、生涯にわたる治療が必要ですので、関連病院の先生方と連携をとりながら、また、合併症のある患者さんについても多くの関連各科と連携しながら、豊富な経験と正確な知識?技術に裏打ちされた多くの糖尿病の専門医が日本でもトップレベルの治療を行っています。
また、内分泌疾患についても極めて専門性の高い最先端の診療を進めています。内分泌疾患というのは、主にホルモンが出過ぎる、あるいは出にくい病気のことで、原因となるホルモンごとに特徴的な症状を呈します。ホルモンを出す臓器ごとに、副腎、甲状腺、副甲状腺、脳下垂体などの臓器を対象とした、専門的な検査や治療が必要です。
特に、アルドステロンという副腎ホルモンの異常による高血圧症については、本邦随一の症例実績があり、薬物治療に加え、手術やラジオ波焼灼など、関連診療科との強い連携のもと、個々人の病態にあった治療が行えます。同じ副腎からはコルチゾールも分泌されますが、それが出過ぎる病気がクッシング症候群と呼ばれ、多彩な症状を示します。糖尿病?肥満?高血圧の隠れた原因であることもあります。褐色細胞腫という副腎の腫瘍も血圧上昇を示します。当科では、これらが疑われる場合、適切、かつ、速やかな検査を進め、正確な診断を行い治療を進めています。
甲状腺、副甲状腺、脳の視床下部?下垂体などの内分泌器官の疾患に対しても、内分泌領域の専門医が診療を進めています。画像診断や負荷試験などの専門的な検査による診断に基づき、個々の病態に応じ、関連診療科と緊密に連携して手術療法も含めた最適な治療を進めています。糖尿病や代謝疾患、内分泌疾患とも、少しでも疑わしい場合はどうぞお気軽に受診、紹介ください。

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